40代以上の方は、この曲を耳にすると金曜の夜を思い出す方も多いと思います。
金色に輝く夕焼けの波止場に一人佇む男性のシルエット
そう!
日本テレビ系で放送されていた(正しくはいる)『金曜ロードショー』のオープニングテーマ曲です。
センチメンタルな気分になる
「あぁ、あの頃に戻りたい!」と思わずにいられない、少しだけセンチメンタルな気分になる曲です。
この曲が使われていた当時は、まだ私も小学生で、そんなに遅くまでテレビを見るということは多くなく。
ただ、金曜の夜だけは特別で、野球中継が終わった後(よく30分の延長なんかもありました当時は)、家族団欒の時間として毎週見てました。
夏はスイカを食べながら、冬はコタツでみかんを食べながら・・・
そんな金曜の夜は、どこにでもあった昭和末期の平和な家族の一幕なんだと思います。
今思うと、自分の人生の中で“幸せな時間”だったなぁーと感じます。
この曲を今、聞くとなんとなく涙がスーッと出てくる。
ピエール・ポルトの「フライデー・ナイト・ファンタジー」
そんな金曜ロードショーのテーマ曲は、フランス・マルセイユ生まれのピアニスト、ピエール・ポルトがこの番組のために作曲したバラード。
切なくもミステリアスなピアノが、金色の背景にマッチして、一家に一台のテレビを劇場へと変化させてくれます。
続くトランペット!
このトランペットが週末の夜の期待感を見事に演出してくれます。ちなみに、このトランペットは日本が誇るトランペッターの数原晋が吹いています。
そこに激しいピアノの音色が打ち寄せてきて、今夜お届けする映画のタイトルがドドーンと表示され、夕日のタイトルバックに送り込まれる。
あの頃の金曜の夜は
「猿の惑星」「ポリスストーリー」「ルパン三世 カリオストロの城」「ロッキー」「ランボー」や、今でも人気の初期のジブリ作品の数々
さながらそこは映画館のように、毎週毎週取っ替え引っ替えで映画を楽しむひと時でした。
番組の最後には、MCを務めていた水野晴郎の名セリフが
いやぁ、映画って本当にいいもんですね
夜11時に番組は終わり、順番に歯を磨き、トイレに行き、布団にもぐり込む。
父親は、夜のスポーツニュースを見届けてからが、お決まりだったのでチャンネルはそのまま
携帯なんてものはなく、もちろんスマホなんてものもない。
テレビを見ている最中にLINEを気にすることもない。そんなテレビが王様だった時代の一幕です。
収録されているのはこちら一枚
Pierre Porte Orchestra
Fleurs Coupées
1986年
レコード情報
Pierre Porte Orchestra – Fleurs Coupées
リリース:1986年
レーベル:Victor
規格:12インチLP アルバム
stereo 33RPM
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